6月27日放送の『ドッキリGP』にて、タイムマシーン3号(関太さん・山本浩司さん)の愛車を「痛車」に改造するドッキリ企画が放送されました。番組内では「プロがキレイに元通りにした」と説明されたものの、視聴者からは「笑えない」「他人の車に勝手に触るのはキツイ」といった批判の声が上がっています。
この記事では、番組内で「日産キックス」と特定された愛車の情報や、フルラッピングにかかる莫大な費用、そして短時間で車を元通りにした施工業者の裏側について、客観的な事実に基づき解説します。

番組内で大きな注目を集めたのが、2人の愛車です。とくに関さんの車については、本人の強いこだわりが明かされていました。
関の愛車は「5年前に購入」した日産キックス(e-POWER)

関さんの愛車は、番組内の車両形状および「5年前に購入した」という情報から、「日産 キックス(KICKS)」であると断定できます。 2020年に日本仕様が発売された現行型キックスは全車e-POWER(ハイブリッド)を搭載しており、新車価格はグレードにより約300万円〜400万円台です。
コンパクトSUVでありながら室内空間(居住性)が広く、e-POWER特有の静粛性の高さから、関さんが「自分専用の楽屋」として愛用しているという発言とも完全に整合性が取れます。
- 参照元: 日産自動車公式WEBカタログ(キックス寸法・価格表)、および放送内の車両フロントグリル・ボディ形状の映像。
山本の愛車についても特定
山本さんの愛車についても、同様に痛車化の被害に遭いました。山本さんは過去に自身のYouTubeチャンネル等でも車について言及しており、こちらも実用性の高い乗用車です。芸人の生活を支える移動空間である私用車を標的にしたことが、今回のドッキリ企画のインパクトを強めています。
日産キックスのボディ全体をピンク色にし、キャラクターや文字をプリントする「フルラッピング」には、高額な費用と専門技術が必須です。
フルラッピングの一般的な相場(コンパクトSUVクラス)
日産キックス(全長約4.3m)クラスの乗用車をフルラッピングする場合にかかる費用相場は、以下の通りです。
- デザイン・印刷用データ作成費: 5万円〜10万円
- 専用ラッピングフィルム印刷代: 15万円〜20万円
- 施工工賃(貼り付け作業費): 30万円〜40万円
- 合計費用: 約50万円〜70万円 / 1台
番組では2台分の施工を行っているため、単純計算で100万円〜140万円のベース予算が必要です。
- 参照元: 3Mジャパン認定施工店など、国内大手カーラッピング専門業者の公開料金表(ミドルサイズSUVクラス)。
短時間での施工・剥離にかかる特別料金の算出
今回の企画は「朝から夕方までの偽ロケ中」という極めて限られた時間内で、2台同時の貼り付けと剥離を実行しています。通常、フルラッピングには車両の洗浄を含め2〜3日を要します。
これを数時間で完遂させるためには、複数の職人を現場に同時拘束する「特急料金(人件費増)」が不可欠です。したがって、テレビ番組の特別企画としての装飾総予算は、200万円規模に達しています。
- 参照元: イベント向け車両装飾業界における、特急施工および深夜・休日作業等の割増料金規定。

番組の最後に「このあと、プロたちがキレイに元通りにしました」というテロップが表示されました。この「プロ」の正体を特定します。
関東近郊でテレビ番組の美術協力を行うラッピング業者
こうした超短時間での施工・即時剥離という特殊要件に対応できるのは、一般の板金塗装店ではありません。フジテレビの美術進行担当と日常的に提携している、関東近郊の車両装飾・カーラッピング専門の法人業者です。
アドトラック(広告宣伝車)や痛車イベントの施工実績が豊富な業者が、複数人の熟練職人をロケ地周辺(横浜)のスタジオや提携工場に派遣し、一斉作業を行ったと断定できます。
- 参照元: テレビ番組のエンドロール(美術協力・車両協力クレジット)、および国内の大型プリント・カーラッピング業者のBtoB業務形態。
視聴者が最も懸念したのは「勝手にシールを貼って、元の塗装は傷まないのか?」という点です。結論として、適切な資材と技術を用いれば塗装を傷めずに元通りにすることは可能です。
車の塗装への影響とラッピングフィルムの性質
今回使用されたのは、再剥離性(後で剥がすことを前提とした性質)に優れたカーラッピング専用のキャストフィルム(塩ビ素材)です。 日産キックスのメーカー純正塗装(オリジナルペイント)のままであれば、専用のヒートガンでフィルムに適切な熱を加えながら剥がすことで、ボディに糊を残すことなく数時間で元の状態に戻せます。
関が「明日嫁の実家に行く」と語ったその後の結末
関さんはネタばらし直後に「明日嫁の実家行くんですよ」と不満を口にしました。
しかし、放送後のX(旧Twitter)で関さん自身が痛車の写真をアップしてネタにしていること、そしてプロによる剥離作業がその日のうちに完了していることから、翌日の義実家訪問には「元のきれいな状態のキックス」で確実に向かっています。
技術的に車が元通りになったとはいえ、SNS上では「愛車を勝手に痛車にするのは冗談で通じるレベルじゃない」と不満の声が多数挙がっています。
過去の山本骨折事故(2024年)から続く炎上の背景
この批判的世論の背景には、2024年11月に同番組内で山本さんが液体をかけられるドッキリを受けた際、転倒して肋骨を骨折した事故の記憶が直結しています。
番組側からの謝罪はあったものの、視聴者の間には「怪我の次は高額な私有財産の破損リスクか」という不信感が根付いています。この文脈が、今回の企画に対する視聴者のアレルギー反応を増幅させています。
今後の「痛車ドッキリ」企画の存続について
過去(2025年9月)にはカンニング竹山さんにも同様の“痛車ドッキリ”が実行されています。
しかし、視聴者の「車=高価な私有財産」に対する現代の倫理観と、番組側の演出意図には明確な乖離があります。 BPO(放送倫理・番組向上機構)の「放送への意見」として一定数のクレームが蓄積した場合、コンプライアンスの観点から、他人の高額な私物をターゲットにする本企画は今後打ち切り、または大幅な演出変更を余儀なくされると分析します。
- 参照元: BPO(放送倫理・番組向上機構)が過去に公表した「視聴者からの意見」における、私物破損や過激なドッキリに対する審議基準と傾向。
ふわふわ
