
あ〜あ、また年末年始の実家帰省がゆううつだな…
なんて、ため息をついているそこのあなた。わかります、その気持ち。家族や親戚付き合いって、本当にめんどくさいですよね(笑)。
でも、ちょっと待ってください。
世界中が憧れるあの「優雅なロイヤルファミリー」でさえ、私たち以上にドロドロした「家族の不仲」に悩んでいるとしたら?
2022年、女王が孫たちの称号をいきなり剥奪(はくだつ)したニュースは世界を驚かせました。あれから3年。仲直りしたと思いきや、実は2025年も「絶縁」状態が続いているのです。

え、まだ喧嘩してるの?
そう思いますよね。でもこれ、単なる兄弟喧嘩じゃないんです。その裏には、国家予算27億円を守るための、冷徹すぎる「リストラ戦略」が隠されていました。
この記事では、感情論ではなく「お金」と「ビジネス」の視点から、デンマーク王室の泥沼を徹底解剖します。読み終わるころには、きっと今の自分の生活が愛おしくなっているはずですよ。

まずは、一番気になる「いま、どうなってるの?」という疑問にお答えしましょう。
結論から言うと、関係は「凍ったまま」です。いや、もっと冷え込んでいるかもしれません。
普通、新しい王様(フレデリック10世)が即位したら、「家族みんなで支えよう!」って団結しますよね?でも、デンマーク王室は違いました。
最新の公式スケジュールによると、なんと2025年のクリスマスも、兄弟家族は別々に過ごすことが確定しているのです。
- 兄(国王一家):
デンマークの宮殿で、お母さん(前女王)と一緒に過ごす - 弟(ヨアキム王子一家):
アメリカのワシントンD.C.に留まり、帰国しない
これ、実は2年連続です。
「忙しいから」なんてレベルじゃありません。ヨアキム王子はインタビューで「私たちは前進した(moved on)」と語っていますが、これは「仲直りした」という意味ではなく、「もう別々の道を歩むことにしたから、ほっといて」という絶縁宣言にも聞こえます。
マリー妃とメアリー王妃の確執は「ニューノーマル(新常態)」へ
メディアが面白おかしく書きたがる「嫁同士のバトル」。
兄嫁のメアリー王妃と、弟嫁のマリー妃。名前も似てれば容姿も似ているこのお二人、実は物理的にも心理的にも、距離が完全に固定化されてしまいました。以前、弟嫁のマリー妃がパリへの引っ越しについて「私たちの選択ではなかった」と、暗に追い出されたことをほのめかしたのをご存じですか?
コペンハーゲンという狭い世界に、似たようなプリンセスが二人もいると「キャラ被り」しちゃう。だから片方を遠ざける…。まるで芸能事務所の売り出し戦略のようなことが、実際に起きているのかもしれません。

さて、ここからが本題です。なぜ、おばあちゃん(マルグレーテ前女王)は、かわいい孫たちから「王子・王女」の肩書きを奪ったのでしょうか?
「意地悪だから?」
いいえ、違います。原因はもっと切実な「お金」の問題でした。
デンマーク王室の予算「27億円(1.27億DKK)」の内訳
王室のお金(王室費)は、国民の税金でまかなわれています。
2024年の予算を見てみると、その額なんと約1億2,700万デンマーク・クローネ(日本円で約27億円)!
| 項目 | 金額(円換算・概算) | 備考 |
| 王室全体予算 | 約27億円 | 人件費や宮殿の維持費など |
| ヨアキム王子手当 | 約8,500万円 | 年金のようなもの(後述) |
| 即位関連費用 | 約6億1,000万円 | 代替わりに伴う臨時出費 |
(※1DKK=約21円で換算)
もし、孫たちが全員「王子・王女」のまま結婚して子供を産んだらどうなるでしょう?
「私たちも王族だから、手当をちょうだい!」と、ねずみ算式に扶養家族が増えていくリスクがありますよね。それを防ぐために、「将来、税金をもらえるのは国王の長男(クリスチャン皇太子)だけ!」と決めて、他の孫たちを今のうちに一般人(伯爵)にしておく必要があったのです。
これを女王は「Future-proofing(未来への備え)」と呼びました。聞こえはいいですが、要するに「王室のリストラ」です。会社経営で言えば、固定費削減のための人員整理そのものですよね…。
ヨアキム王子の年収は8,500万円!「特別待遇」のカラクリ
「称号を奪われてかわいそう…」と同情が集まる次男のヨアキム王子ですが、実はお財布事情はそこまで悪くありません。彼は国から年間約8,500万円(月額約700万円!)もの手当(アパナージュ)をもらい続けています。
「えっ、海外に住んでるのに税金もらえるの!?」
そうなんです。通常は国内にいないともらえないのですが、彼は特例で認められています。なぜなら、彼はただ遊んでいるわけではなく、アメリカでちゃんと「お仕事」をしているからなんです。
追放か栄転か?ヨアキム王子の「米国行き」に隠された国家戦略
ここが、ゴシップ記事にはあまり書かれていない重要なポイントです。ヨアキム王子の米国移住は、単なる「左遷(させん)」や「厄介払い」ではありません。彼は今、デンマークの国家安全保障を担う、超エリート外交官として働いているんです。
実は「防衛産業のトップセールス」?ワシントン駐在の本当の任務
彼の肩書きは「防衛産業担当武官」。2023年からワシントンの大使館に勤務しているのですが、なんとその任期が2027年8月まで延長されました。
不仲なら早くクビにしたいはず。でも延長されたということは、「現地でめちゃくちゃ成果を出している」証拠です。具体的にはこんな仕事をしています。
- 武器や技術の売り込み:
デンマークの防衛企業をアメリカ軍に紹介するトップセールス16。 - ウクライナ支援の調整:
アメリカ政府と連携して、ウクライナへの支援スキームをまとめる17。
「王子(殿下)」というブランドと、「軍人(准将)」という実務能力を持つ彼は、アメリカの政府高官に会うための「最強のドアオープナー」として活躍しているわけです。
ヘンリー王子とは違う!「王室に雇われたエリート」としての生き方
よくイギリスのヘンリー王子と比較されますが、状況は全く違います。
ヘンリー王子は王室を「辞めて」暴露本を出しましたが、ヨアキム王子は文句を言いながらも「王室の命令」に従ってアメリカへ赴任し、国のために働いています。8,500万円の手当は、いわば「超高級駐在員の給料+経費」。
文句は言うけど仕事はきっちりこなす。ある意味、私たちサラリーマンよりもシビアな「組織人」としての生き様を感じませんか?
組織の理不尽さに耐えながら、自分のスキルで居場所を作るヨアキム王子の生き方。これって、会社員としての生存戦略にも通じるところがありますよね。

親たちの対立は、当然子供たちにも影響します。かつては仲良く遊んでいた従兄弟(いとこ)同士ですが、今は「身分の格差」が残酷なほど開いてしまいました。
クリスチャン皇太子の「帝王学」とニコライ伯爵の「インフルエンサー道」
- クリスチャン皇太子(19歳):将来の国王です。高校卒業後は軍事訓練を受け、国務会議にも出席。「王様になるための教育」を徹底的に受けています。
- ニコライ伯爵(25歳):ヨアキム王子の長男。王子という称号を失いました。でも彼は、そのイケメンぶりを活かしてDiorやBurberryのモデルとして活躍!
ニコライ君は賢いです。SNSでは「王室とのつながり」をさりげなくアピールしつつ、自分の力でブランド価値を高めています。
北欧には「お前は特別な存在じゃない」という「ヤンテの掟」という教えがあり、国民も「王子が増えすぎるより、普通の市民として働くほうがいい」と、この格差を意外と支持しているそうです。
ここまで、デンマーク王室の「不仲」の裏側を見てきました。最後に、この騒動から私たちが持ち帰れる教訓をまとめてみましょう。
王室という「家業」を存続させるためのリストラ
結局のところ、今回の騒動は「1000年続く『王室』という家業を潰さないための経営判断」でした。情を捨てて、お金とリソースを「本家(長男一家)」に集中させる。分家(次男一家)は、海外支店(アメリカ)に飛ばして働かせる。
ものすごく冷徹ですが、組織を守るためには必要なことだったのかもしれません。
ヨアキム王子たちは、住む場所も、子供の名前(称号)も、仕事も、すべて「国の都合」で決められてしまいます。クリスマスに実家に帰るかどうかさえ、自由にはなりません。
そう考えると、どうでしょう?
「実家に帰るの面倒だな〜」と愚痴をこぼせる私たちは、「自分の行く末を自分で決められる」という、王族よりもはるかに贅沢な特権を持っていると言えませんか?今年の年末年始、もし親戚付き合いに疲れたら、こう思ってみてください。
「まあ、うちは国家予算もかかってないし、称号剥奪もおきないし、平和なもんだな」と(笑)。自分の人生を自分でハンドリングできる。その「平凡な幸せ」を、どうか大切にしてくださいね。
ふわふわ
