自閉症の特徴として、抱っこされるのを嫌がり、多動で喃語をあまり話さなければ、自閉症なのでしょうか?
生まれて数ヶ月の赤ちゃんが自閉症かどうかの判断をすることは非常に難しく、自閉症の特徴とされるケースにあてはまっても、成長する上で、普通に発達していくことが多くあるようです。抱っこについても、初めてのことなので、お母さんは赤ちゃんの抱き方がうまくないことが多く、赤ちゃんの足をしっかりと腕で固定していないと、赤ちゃんは居心地が悪く、嫌がる行為として反り返ろうとすることがあるからです。
これについても抱き方を変えたら、赤ちゃんの反り返ろうとする多動行動が収まったという事例があります。また、喃語についても赤ちゃんの発達の速度はみな違い、周りの赤ちゃんと比べて喃語をあまり話さないからといって、自閉症なのかといえば、そんなことで判断はできないからです。
ただ、注意しなければならないのは、自閉症かもしれないという想いが、お母さんの心に重くのしかかることです。毎日赤ちゃんと一緒に過ごし、育児が大変な上、ひょっとするとわが子が自閉症かもという想いは、ノイローゼになる要素を持っており、軽い鬱状態(不安定な想い)のお母さんから発せられる言葉は、決して赤ちゃんにとって良い影響を与えるとはいえません。むしろ、事態は悪くなる可能性が高いといえます。自閉症傾向が有る無しに関わらず、育児を楽しみながら、赤ちゃんに接することが重要なのかもしれません。
しかし、もし自閉症だったら?そういった可能性があることもまた事実です。仮に自閉症を5歳でわかるより、0歳でわかった方が対処しやすいこともあり、早期発見であれば、自閉症の状態をより良く、好転させるための具体的な方法を唱えている先生方も多くいらっしゃいます。そういう意味では、自閉症だからと想い悩むよりも、赤ちゃんとの接し方などを専門的に取り扱っている機関に相談されてもいいかもしれません。
【参照】支援会で整理されたメモ;
・赤ちゃん(0歳〜2歳)の自閉症の判断は、非常に難しい。
・自閉症かと思い悩むよりも、赤ちゃんに接する頻度を増やし、散歩をしたり、赤ちゃんに刺激を与えると共に、お母さんのストレスも軽減することが大事。
・自閉症の有無に関わらず、幼児教育の基本を学ぶことが大切。
赤ちゃんが自閉症かどうかということについて不安になるよりも、たとえ自閉症であっても、受け止める覚悟が必要であり、その上で赤ちゃんに接する必要があるかと思います。当フォローアップセンターでは0歳からの幼児教育を指南しています。
(【発達障害☆考】赤ちゃんが自閉症かどうか判断できる? おわり) |