「キングオブコント2012」で準優勝!
ここから人気芸人街道まっしぐらかと思われた、さらば青春の光。
しかし、そのわずか数か月後、彼らは所属事務所だった
松竹芸能を電撃退社してしまいます。
若くして才能を開花させていた彼らを襲った、突然の出来事。。。
世間では様々な憶測が飛び交い、大きな話題となりました。
しかも、事務所が出した公式発表が、火に油を注ぐ結果に・・・
これ以上彼等の芸能活動を支えることが不可能と判断したため
そこにはこういった衝撃的な一文がありました!
あまりに突然の出来事に、当時、多くのファンが戸惑い、騒然とした空気に包まれました。
一体、彼らの身に何が起きたのか?
そこには、表には決して出ることのなかった、
芸人と事務所の複雑な関係性が隠されていたのです。
この章では、さらば青春の光と松竹芸能の真実に迫っていきます。
当時を知る関係者の証言や本人たちの言葉を交えていきます!
「キングオブコント2012」準優勝直後、さらば青春の光は人気番組に引っ張りだこになるだろう!
・・・と思いきや、現実はそれほど甘くありませんでした。
仕事量はそれほど増えず、生活は苦しいまま。
なんと、あの快挙を成し遂げた直後の月収はわずか8000円だったというのです。
「キングオブコントで結果を出せば、給料も上がるだろう」。
そう信じていた2人にとって、これはあまりにも厳しい現実でした。
後に森田さんは、当時の心境を

(事務所に)食わすようにするからって、言われてたんですが・・・
複雑な胸の内を明かしています。
特に東ブクロさんは、この仕打ちに激怒。

この8,000円の給与明細を養成所の壁に貼ってやる!
と衝動的な行動に出ようとしたことさえあったそうです。
若さゆえの行動とはいえ、彼らの事務所への不満が限界に達していたことがうかがえます。
この給与の問題だけでなく、2人は事務所の方針にも疑問を抱いていたようです。
「自分たちの才能を活かせる場所を求めて」
そう考えていた2人は、ついに事務所退社という、大きな決断をすることになります。
さらば青春の光は、待遇面や事務所の方針に疑問を抱き、
移籍も視野に入れていました。
特に、人気番組「はねるのトびら」などに出演していた、人気お笑いトリオ・森三中などが所属する
マセキ芸能社に魅力を感じていたようです。
しかし、現実はそう簡単ではありませんでした。
さらば青春の光は当時、事務所と揉めて退社したというネガティブなイメージが先行してしまっていたのです。
結果的に、大手事務所への移籍は叶わず、
彼らは行くあてもないまま、東京へ進出することになります。
そんな中、手を差し伸べたのが、同じコント師として活躍する、しずるのお2人でした。
当時、仕事が激減していたさらば青春の光を、自分たちのライブにゲスト出演させて活動を支えていたといいます。
もし、しずるという心強い仲間がいなければ、今のさらば青春の光はなかったかもしれません。
後に森田さんは、当時のしずるの行動を振り返り、「恩人です」と感謝の気持ちを述べています。
大きな事務所に守られない、独立という茨の道を選んださらば青春の光。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する苦難の連続でした。

近年、さらば青春の光に続き、キンタローさんや、みなみかわさんなど、
松竹芸能を退社する芸人が後を絶たない状況です。
長年、お笑い界を支えてきた老舗事務所からの独立劇。
その背景には何があるのでしょうか?
みなみかわさんは、退社発表の際に「史上初の円満退社」と発言されて話題を呼びました。
しかし、先輩である、さらば青春の光・森田さんは

円満退社なんてない、みんな、揉めてます!
と、自身の経験を踏まえて、その言葉に疑問を呈しています。
事務所との確執、待遇面への不満、そして、自分の力で道を切り開きたいという芸人としてのプライド。
様々な理由が複雑に絡み合い、松竹芸能を去る決断へと繋がっているのかもしれません。
松竹芸能を退社後、さらば青春の光は個人事務所「ザ・森東」を設立。
しかし、前途は多難でした。 そんな彼らを救ったのが、YouTube戦略です。
当時、まだお笑い芸人がYouTubeに本格進出していなかった時代、彼らはいち早く活路を見出しました。
テレビではできない過激な内容や、長尺コントなど、ファンが喜ぶコンテンツを配信。
その結果、チャンネル登録者数はうなぎ登りに増加し、
今では130万人を突破する人気チャンネルへと成長しました。
さらに、YouTubeで培った人気は、テレビ出演や劇場ライブなど、活動の幅を広げることにも繋がっています。
個人事務所ならではの自由な発想と行動力で、さらば青春の光は、逆境をバネに成功を掴み取ったのです。
彼らの成功は、従来のお笑い事務所の在り方を変えました。
多くの芸人たちに勇気を与えるとともに、新しい道を切り開いたと言えるでしょう。
さらば青春の光は所属事務所だった松竹芸能を
「これ以上(彼らの)芸能活動を支えることが不可能と判断した」
という事務所からのショッキングな言葉と共に、独立という茨の道へ進むことになります。
「月収8000円」という現実。
事務所の方針への疑問、そして移籍を阻む芸能界の大きな壁。
様々な苦難に直面しながらも、芸人としてのプライドを胸に前に進み続けられました。
独立後、彼らが頼ったのはYouTubeでした。
当時、お笑い芸人がYouTubeで活動することは、まだ一般的ではありませんでした。
しかし彼らは、いち早くその可能性に気づき、テレビではできないような、より自由で過激な笑いを追求していきます。
その結果、多くのファンを獲得し現在では押しも押されぬ人気YouTuberとしての地位を確立しました。

事務所に所属するメリットもあれば、デメリットもある。辞めた後の現実は、想像以上に厳しいものだった
彼らの経験は、芸人さんと事務所の複雑な関係性。
そして、独立後の厳しさを私たちに教えてくれています。
しかし同時に、自分たちの力で道を切り開き、成功を掴み取った彼らの姿は
多くの芸人さんに勇気を与えてくれるのではないでしょうか。
さらば青春の光、キンタロー。さん、みなみかわさん。
近年、人気芸人の松竹芸能からの独立が相次いでいます。
はたして、この流れは、
お笑い界にどんな影響を与えるのでしょうか?
これは、芸人と事務所の関係性が、変わりつつあることを示唆しているのかもしれません。
一昔前では芸人が事務所を辞めるということは、大きなリスクを伴うものでした。
しかし、YouTubeなどの新しい活躍の場が増えたことで、
必ずしも大手事務所に所属するメリットが薄れてきていると言えるでしょう。
今後、さらなる芸人さんの独立の動きが加速すれば、芸能事務所は、従来のようなタレント管理だけでなく、
新しい時代の芸人のニーズに合わせたサポート体制を構築していく必要に迫られるでしょう。
もしかしたら、今後は、事務所に所属せず、フリーランスとして活動する芸人が増加する。
・・・なんてこともあるかもしれませんね。

お笑い界の勢力図が大きく塗り替えられようとしている過渡期かもしれません
「キングオブコント2012」で準優勝した、さらば青春の光。しかし、その裏で彼らは、「月収8000円」という厳しい現実に直面していました。
・月収8000円は事実だった
・事務所所属にはメリットデメリットがある
・YouTubeなどで芸人さんのスタイルが大きく変化
独立後、彼らの前途は決して平坦ではありませんでした。
しかし、彼らはYouTubeという新たな活路を見出します。
彼らの成功は、従来のお笑い事務所の在り方にも、一石を投じることになりました。
芸人さんの独立には、もちろんリスクが伴います。
しかし、さらば青春の光のように 自分たちの力で道を切り開き、成功を掴む芸人も現れてきているのです。
さらば青春の光が示したように、 挑戦を続けること、新しい道を切り開くことこそが、
未来を明るく照らす光となるのではないでしょうか?